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NO. 292

丑年、明けましておめでとうございます

2021年1月

 明けましておめでとうございます。「丑(うし)年」となりました。

 昨年は「子(ねずみ)年」でした。「ミッキーマウス」「トムとジェリー」の次を担う人気者の「ねずみ」の登場を期待していましたが、少し横にずれてはいますが「ねず(み)」の「子」の「禰津子(ねず子)」が頑張ってくれました。

 「神の使え」とされる、「丑」ですが、故事やことわざを調べてみますと、“ただ大きくて、のろまで役に立たない動物”として取り上げられていることが多いようです。フレフレ丑さんのことわざを探してみました。(ことわざ辞典より)


 「牛に引かれて善光寺参り」(うしにひかれてぜんこうじまいり)


 自分の意志ではなく他人の誘いによって、良い方向に導かれることのたとえ。

 善光寺の近くに住んでいた不信心な老婆が布をさらしていると、その布を牛が角にひっかけて逃げてしまった。老婆は牛を追いかけて善光寺に着き、その縁によって信仰するようになったという故事から。

 とあります。まさに、丑は神様(仏様でしょうか)の使いです。


 「角を矯めて牛を殺す」(つのをためてうしをころす)


 わずかな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。曲がっている牛の角をまっすぐに直そうとして、牛を死なせてしまうことから。

 とあります。正月早々、「殺す」とは縁起が悪いようですが、子ども達の豊かな成長を望む気持ちで取り上げました。子ども達は、育ちながら、色んな角を出すと思います。角の向きが悪い、形が悪いと慌てて角を切ってしまうと、立派な牛に成長できません。子ども達を信用、信頼して静かに角の成長をみましょう。始めは恰好悪くても、立派な角に成長するかもしれません。子ども達には、無限の可能性があります。


 「牛も千里馬も千里」(うしもせんりうまもせんり)


 早い遅い、上手い下手の違いがあっても結局は同じところに到着するというたとえ。牛がゆっくり歩いても馬が早く走っても千里の道のりはやはり千里で、同じ目的地に着くことから。

 とあります。ゆっくり行きましょう。

 

 「丑(うし)年」は、十二支の2番目の干支(えと)であることから、「子(ねずみ)年」に蒔いた種が芽を出して成長する時期ともされています。昨年、新型コロナ対策に関して多くの研究がなされ、多くの対策が検討されてきました。今年は、その努力が芽を吹く年であると思います。

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