NO. 281 新型コロナウイルス感染症2020年2月 新型コロナウイルス感染症の疑い例の定義 以下の(1)および(2)を満たす場合を「疑い例」とする。 (1) 発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状を有している (2) 発症から2週間以内に、以下の(ア)、(イ)の暴露歴のいずれかを満たす。 ★ 上記の基準は、令和2年1月29日現在の状況です。 上記が、新型コロナウイルス感染症を疑う基準です。(1)と(2)のどちらにも当てはまる場合には、医療機関を受診する前に、医療機関へ連絡するか、保健所(美作保健所:0868-23-0163)に問い合わせをして下さい。直接、医療機関に入ると、医療機関は大慌てとなってしまいます。よろしくお願いいたします。 昨年12月に始まった新型コロナウイルス感染症が、世界経済に影響するまでに一気に広がり、パニック状態となっています。 新型感染症といえば、2009年の新型インフルエンザ感染症を思い出します。2009年4月にメキシコで新型インフルエンザが発生、日本では約1か月後に渡航歴のない人が感染しました。新型インフルエンザにより、全世界で約28万人が、日本では203人が死亡しました。 2年後の2011年から、世界にパニックを起こした新型インフルエンザは季節性インフルエンザとして取り扱われることとなっています。 そして、今シーズンは、2009年の新型インフルエンザが季節性インフルエンザとして流行しています。肺炎や気管支炎の重症例もあるようですが、一般的には軽症例が多いようです。 コロナウイルスにはいくつかの種類がありますが、子供の風邪の主な原因の一つです。新型コロナウイルスの詳しい感染状況は、いまだ不明でありますが、軽症例もたくさんあるようです。そして、ウイルスが喉に感染しているが症状のでない例もあるようです。この新型コロナウイルス、2009年の新型インフルエンザのように、よくある風邪の原因の一つになればと思います。 咳エチケットや手指衛生など、基本的な感染対策の重要性ととともに、冷静な対応、を感染症の専門学会などは訴えています。 |