NO. 278 あれは間違いなくトライだった2019年11月 4年に1回のラグビーワールドカップが日本で開催されています。40年前まで、私はラグビー(ばかり)をしていました。 今回の“今日も元気で”は病気の話ではなく、「ラグビー」の話です。 【エリスカップ】 優勝トロフィーは“エリスカップ”と言われます。1823年にイングランドのラグビー高等学校のエリス君が、フットボールの試合中に、突然、ボールを抱えたまま、相手のゴールに走りだしたのがラグビーの始まりとされています。「サッカーの試合中にボールを持って走り出した。」とよく言われますが、当時のフットボールは、現在のようなサッカーではなかったようです。 とにかく、1823年に、ラグビー校で、ルールを守らず、ボールを持って走り出したのは、エリス君であることは確かなようです。 【あれは間違いなくトライだった】 戦場で、負傷し、戦友に看取られながら、「あれは間違いなくトライだった」と言って亡くなったラガーマンであるディーンズ選手の話です。 1905年、ニュージーランドのオールブラックスが、英国に遠征し31連勝していました。そして、0―3で負けていたウエールズとの試合、オールブラックスのディーンズ選手がボールを持ってゴールに飛び込み、逆転トライと思われたのですが、審判がインゴールノッコンと判定、トライが認められずに負けてしまいました。ディーンズ選手は判定に関しては、その後、一言も語らなかったのですが、最後の言葉が「あれは間違いなくトライだった」でした。 ラグビーは1チーム15人でするスポーツです。30人が一つの楕円のボールを激しく取り合う、紳士のする野蛮なスポーツですから、審判の権限は絶大、絶対でないと試合にならないのです。 【オリンピックでのラグビー】 7人制のラグビーは2016年からオリンピック競技となっていますが、15人制のラグビーも昔はオリンピックの競技でした。1900年、1908年、1920年、そして1924年にはフランスで開催された、パリオリンピックで試合がありました。 1920年、1924年と、アメリカが金メダルでフランスが2大会連続の銀メダルでした。1924年の決勝戦のあとに、2回連続でアメリカに負けたことで暴動が起き、その後は、ラグビーがオリンピック競技から外されたという話があります。(これは?の話ですが) 子どもたちが、元気で走り回れる、平和な時代が続いてほしいと思います。 |