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NO. 272

離乳食について

令和 1 年 5 月

 “令和”最初の、「今日も元気で」は、赤ちゃんの食べ始め、「離乳食について」です。

  離乳食の開始時期ですが、小児アレルギー学会では、「生後5〜6か月ごろが適当であり、食物アレルギーの発症を心配して離乳食の開始を遅らせることは推奨されない。」としています。

  ある本で、「離乳食開始前からの指しゃぶりやいろいろなおもちゃをなめる遊びから口唇を刺激する。口唇を刺激することでスプーンを当てても怖がらずに食べることができる。」とありました。

  ロタウイルスワクチンを生後2か月の赤ちゃんに飲ますことがあるのですが、
ワクチンはチューブ状のものに入っています。赤ちゃんにとっては、乳首以外のものが初めて口の中に入るのかもしれません。チューブが口唇に触れるだけで泣き出す赤ちゃんもいて、結構大変です。離乳食のスプーンに慣らしておくのも大切なのでしょう。

  またその内容は、「離乳食については緊張せずに気楽に考えること、既存のマニュアルの内容にとらわれず、画一的に考えないこと・・・。特に初産婦は育児書を読めば読むほど離乳食について緊張感をもつようになり・・・」ともありました。離乳食だけでなく、育児に関しても同じですね。赤ちゃんも、お母さんも楽しく食べることが一番です。 それでは【悩みと対策】の一例です。

【生後5,6か月ごろ】 

 おかゆを嫌がる → 粒がなくなるまですりつぶす。カボチャなどの野菜を与える。

 口から出す → 確認するために出すことがあるので出しても気にしない

【生後7、8か月ごろ】

 急に食べなくなった → 数日間授乳のみにする。ゆっくりと楽しい声をかけながら

             食べさせる。ひとさじを少量にする。

【生後9〜11か月ごろ】

 食べることに興味がない → お菓子、ジュースは与えない。大人と一緒に食べる。

【生後12〜18か月ごろ】

 遊び食べが激しい → 食事の前は空腹にする。おもちゃは片づける。テレビはつけない

 (離乳食中のスマホは厳禁です)。

 日本の食文化には“ハレの日とケの日”があるそうです。“ハレ”は祭礼やお正月などの年中行事の食事であり、“ケ”はふだんの生活の食事で、“ケ”の食事で手間を少なくしましょうという、日本食文化の知恵だそうです。

 離乳食でも、時には“ハレ”の食事もいりますが、普段は“ケ”の食事で、シンプルな献立でいいのではないでしょうか。

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