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NO. 235

すくすくと育ってほしい

平成28年3月

 先日(2月16日)、津山保健所で「発達障害を中心に気になる親子の支援を考える」として岡山県精神科医療センターの土岐淑子先生(臨床心理士)のご講演がありました。

 発達障害の子ども達の子どもだけでなく、定型発達の子ども達を育てるにも参考になることが沢山ありました。その中の一つが下のスライド「すくすくと育ってほしい」です。

  すくすくと育ってほしい

  うなずき、笑顔。呼応する関係。

  世話をしながら声をかける。

  そばにいなくても「心がつながっている」と感じること。→基本的信頼。

 

 赤ちゃんは、生まれてすぐから、新しい世界を探索しています。暖かくて、ゆっくりで、快いところが好きです。そして、話しかけたら応えてくれる優しい人を探しています。そうして、信頼関係が築かれて、愛着が育まれます。

 赤ちゃんは、
「抱っこはしてくれているが、スマホの画面を見ているばかりで、こっちを向いてくれない。」
「むりやりスマホの画面をみさせられてビックリした。」
「スマホに話しかけても、何も返事をしてくれない。」
「どうも、よくわからないな、この新しい世界は。」
と思っているかもしれません。

 赤ちゃんがほほ笑んだ時には、こちらもほほ笑んで遊んであげて下さい。「アーアー」「ウーウー」などの声を出した時には、積極的に話しかけてください。「言葉の貯金」をして、お話ができるように準備をしています。赤ちゃんとの楽しくて大切な時間を、スマホなどのメディアに奪い取られないでください。

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