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NO. 209

ネウボラと津山すこやかこどもセンター

平成25年11月

「ネウボラ」、聞きなれない名前ですが、北欧の国フィンランドの出産育児相談所の名前です。

読売新聞にその記事が出ていました。赤ちゃんと両親を妊娠期から手厚くサポートする制度で、地域の保健師が中心となり、医師、心理療法士、ソーシャルワーカーや保育園職員などがネットワークを作り家族の支援をするそうです。

安定した家庭環境で育つよう支える仕組みが、良好な発達や虐待の防止、さらに出生数の増加につながっていると報告しています。

津山では、市の津山すこやか子どもセンターが、「ネウボラ」の役割をしています。

津山では、妊婦さんに妊婦健診の無料券が14回分あります。そして、赤ちゃんが生まれたら、乳児家庭全戸訪問事業があり、保健師、愛育委員さん、保育士、看護師による訪問があります。平成24年度には782家庭、生まれた赤ちゃんの99.9%もが訪問を受けています。

乳幼児健診でも、しっかりフローされています。たとえば、3歳検診ですと、平成24年度では952人が健診を受けています。対象となる子どもが984人でしたから、受診率は96.7%、受けなかった子どもは32名です。そして、この32名に関して、電話や訪問、保育園・幼稚園などに尋ねることによって、子どもの様子を把握しています。残念ながら、3名には連絡が取れなかったようです。

また、電話相談も行われています。平成24年度で633名、一日に2~3名の相談があるようです。内容は、予防接種の事、育児の事、母乳の事、離乳食の事、発達の事などです。 「ネウボラ」に負けない「津山すこやか子どもセンター」と思います。

私も、外来で1歳半健診を受けていない子どもや、発達が気になる子どもがいたら、「津山すこやか子どもセンター」に相談しています。そして、同センターには地域ごとに担当の保健師さんがいて相談に乗っていただけます。

皆さんも、妊娠したら、妊娠届出書を提出して、妊婦健診券で健診を受けてください。そして、赤ちゃんが出来たら、乳児家庭訪問を受けて担当の保健師さんと知り合って下さい。次は、乳児健診、1歳6カ月児健診、3歳児検診です。

同センターを上手に利用して、子育てに役立ててください。

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