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NO. 169

「こども手当」で予防接種を受けましょう

平成22年 5月

 「こども手当」が支給される予定です。今回は、“「こども手当」で予防接種を受けましょう”です。

 中学卒業までの子供に、毎月1万3千円(将来は2万6千円の予定)支給されます。全国で年間2兆円余り、全額の2万6千円となると5兆円の予算となり、日本の防衛費を上回る予算になる予定です。いつまで続くか分かりませんが、今年は、取りあえず、出るようです。

  また、最近、新しい予防接種がつぎつぎと日本で認可されています。外国では以前から定期の予防接種(日本ならば3種混合やポリオなどです)とされていたものが、やっと日本では任意接種(公費ではないので、自費での接種です)として認められてきました。具体的には、インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスではありません)対するヒブワクチン、肺炎球菌に対するプレベナーワクチン、子宮頚がんの原因となるウイルスに対するサーバリックスなどです。また、以前からある、みずぼうそうワクチン、おたふくかぜワクチンも自費で接種する任意予防接種です。

  残念ながら、最近のヒブ・プレベナー・サーバリックスワクチンナは値段が高くなっています。何故こんなに高いのか、日本では馴染みがうすいですが、世界中でしているワクチンなのに高いのです。おたふく・みずぼうそうワクチンは国内生産ですが、他のあたらしいワクチンは外国でしか生産してないからでしょうか。さらに、おたふく・みずぼうそう以外のワクチンは何回か接種しないと効果がありません。

  しかし、これらのワクチンはこどもの病気、女の子の将来の病気である子宮頸がんの予防には確実の効果があるのです。是非とも受けさせてあげたいワクチンです。「定期接種にして公費で補助をしよう」との動きがありますが、いつになるかはわかりません。そこで、“「こども手当」で予防接種を受けましょう”です。

  日本全体の経済の悪い状況で、「こども手当」の使い道、いろいろ
とあるでしょうが、予防接種はこどもの体の中にしっかりと一生残るものです。「あの時のこども手当であなたの予防接種をしたんだよ。」と話してあげることができます。

  「こども手当」で予防接種を受けましょう・・・を考えてください。

 

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