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143
離乳食の進め方 T(小児科 Vol.49 No.2 2008 より)
平成20年 3月
平成19年に公表された「授乳・離乳の支援ガイド」についての論文の紹介です。
健やかな母子・親子関係の形成、子どもの成長や発達状況や日々の子どもの様子をみながらの進めること、生活リズムを身につけ食べる楽しさを体験していくこと等を基本に「授乳・離乳の支援ガイド」が作られました。
平成7年の「改定 離乳の基本」と比較しながら論文は書かれています。
【離乳の開始】
- 平成7年 「およそ生後5ヶ月になった頃が適当である」
- 平成19年 「生後5,6ヶ月が適当である」また、「離乳の開始前に果汁、重湯、野菜スープなどを与える必要はない」
【離乳の進行】
- *平成7年・9年とも 「離乳の開始後ほぼ1ヶ月は1日1回、1ヶ月を過ぎた頃から1日2回、生後9ヶ月頃からは1日3回」
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平成7年・9年とも 「離乳の開始後ほぼ1ヶ月は1日1回、1ヶ月を過ぎた頃から1日2回、生後9ヶ月頃からは1日3回」
【離乳食後の乳汁】
- 平成7年 「生後9ヶ頃から、離乳食の量を増やし、離乳食の後の母乳または育児用ミルクは次第に減量していく」
- 平成19年 「生後9ヶ月頃から、食欲に応じて離乳食の量を増やし、離乳食の後の母乳または育児用ミルクを与える」、「母乳は個人差を考慮して子どもの欲するままに与える」、「育児用ミルクは離乳を開始して1ヶ月を過ぎた頃から、1日3回程度与える、生後9ヶ月頃から、1日2回程度とする」
【離乳の完了】
- 平成7年 「生後13ヶ月を中心とした12〜15ヶ月頃である.遅くとも18ヶ月頃までには完了する」
- 平成19年 「生後12ヶ月から18ヶ月頃である」
【離乳の完了の頃の母乳】
- 平成7年 「母乳はこの間に自然にやめるようになる.1歳以降は牛乳またはミルクを1日300〜400mlコップで与える」
- 平成19年 「母乳または育児用ミルクは,一人ひとり子どもの離乳の進行および完了の状況に応じて与える.なお、離乳の完了は、母乳または育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するのもではない」
母乳栄養は戦後減少し、1970年前半は最低となっていましたが、最近では母乳の意義が見直され40%前後が母乳栄養と言われています。平成19年度版では赤ちゃんの個人差に応じた離乳と母乳が重要視されているようです。
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