【病因】 |
パルボウイルスB19です。輸血用血液の検査をしていて偶然発見されたウイルスです。その時の輸血用血液の番号がB19でした。 |
【感染】 |
主として飛沫感染ですが、胎盤を経て母子感染することもあります (飛沫感染では、咳、くしゃみ、会話中に病原体が排出され1m程度の範囲で感染します。患者さんから1m以上離れれば感染しにくくなります。飛沫感染するウイルスには、インフルエンザ・おたふく・風疹などがあります。
空気感染では、長時間空気中に浮遊する病原体で感染するので、同じ部屋にいると1m以上離れていても感染します。麻しん・水痘・結核などがあります。)
秋から春に流行することが多ようです。
約半数の子どもたちは、15歳までに、パルボウイルスB19に感染すると推定されています。多くの子どもたちは、“リンゴ病”と診断されずに、パルボウイルスB19に感染しているのです。 |
【潜伏期間】 |
感染して、17〜18日頃にほっぺたが赤くなって“リンゴ病”と診断されます。
感染後、約1週間で発熱、頭痛、倦怠感や筋肉痛などの症状がでます。それから約10日後にほっぺたが赤くなります。
感染後、5日〜10日頃までの発熱などの症状がある時には、他の人に感染しますが、ほっぺたが赤くなって“リンゴ病”と診断された時には、他の人に感染しません。“リンゴ病”と診断されても保育園などを休む必要ありません。 |
【症状】 |
始めに、頬に赤いぶつぶつが出でて、それが融合して“リンゴ”の様に頬が赤くなります。次に、腕や大腿部にレース模様の発疹がでます。頸部や体幹にも出ます。
発疹は、1〜2週間続きます。また、運動したり、お風呂で温もったりすると赤みが増します。
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【治療】 |
治療は、必要ありません。しかし、血液の病気などの基礎疾患のある子どもや、母子感染で胎児が感染した場合には特別な治療が必要です。
“リンゴ病”と診断される時期には、他の人に感染しませんから、本人が元気であれば、登園・登校を停止する必要はありません。 |