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インフルエンザワクチン
平成20年 1月
明けましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いいたします。
今シーズンの“インフルエンザ”は最近になく、早くから、そして、強烈に流行しています。今回はインフルエンザワクチンについて書いてみます。
インフルエンザワクチンは、一時、効果が疑わしいということで接種を受ける人が減少しました。そうすると、老人の肺炎などで死亡する方がインフルエンザの流行年と比例するように増減する現象がありました。つまり、インフルエンザの流行年には年寄りの肺炎での死亡が増え、流行しない年には死亡が減ったのです。
麻しんワクチンや風しんワクチンの効果は95%以上であり、接種するとほとんどの子どもは麻しん・風しんに罹りませんが、インフルエンザワクチンではそこまでのはっきりした効果は無く、接種してもインフルエンザに罹ることがあります。しかし、間接的ではありますが、老人の死亡率で明らかになったように、インフルエンザワクチンは確かに意味があるのです。
この冬の流行でも、インフルエンザワクチンを接種したのに、罹ってしまう子どもたちはいます。
しかし、兄弟ともインフルエンザワクチンを受けて、お兄ちゃんが罹ったのに弟が罹らなかった。インフルエンザワクチンをしているのでインフルエンザに罹っても症状が非常に軽く、インフルエンザの検査(鼻の奥にインフルエンザがいるかどうかを調べる検査)がしなかったらインフルエンザとは診断できないような子どももいます。(「やはり、ワクチンは効くじゃないか」という印象です)
インフルエンザの予防には、手洗い、うがい、人ごみに行かないこと、睡眠を十分にとって体調を整えることなどがありますが、やはり、ワクチンによる予防も重要なようです。
今シーズンは、早くからインフルエンザの流行が報道されたので、インフルエンザワクチンを接種した子どもたちは多かったようです。そして、ワクチンの予防効果も実感できました。
2月、3月にもインフルエンザの流行はあります。接種をしてない方は、まだ遅くはありませんから、是非、予防接種を受けてください。
今年は“子(ね)年”です。“子どもたちの年”でしょうか。子どもたちが元気で遊べますように。
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