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NO.136

肥満(V)

平成19年 8月

 今回は食事についてです。

 人間は、怖い恐竜たちの間を生きながらえてきました。長い歴史の中で、エネルギーを蓄えて飢えに対応するようになっています。ですから、現在の日本のように食物が豊富にある社会では普通の生活をしていても肥満になります。やせれない人は人類の存続にために太っていると思ってください?

1) 成長発達を妨げないこと
 前回も書きましたが、子どもは大人と違い、身長・体重とも大きくならないといけませんから、子供は体重1kg当たりにすると大人の倍近くにエネルギーが必要です。
 また、肥満がいじめの対象になってはいけません。心も体も元気に大きく成長するのを妨げないようにしましょう。

2) 継続できる食事療法
 過度な食事制限や、特別な食事、健康食品などは禁物です

3) 食事回数は
 朝、昼、夜の3食をきちんと食べる。休日でも3食をしっかり食べる。そして、年齢に応じておやつが必要です。おやつを食べながらゲームは最悪の状態です。おやつも決まった時間に与えてください。
 また、大きな子どもでは夜食はひかえる、お風呂の後はジュースではなくお水かお茶にして下さい。

4) 早食いはさける
 早く食べると必要以上に食べてしまいます。一人で食べないで、みんなと楽しく、良く噛んで、食べましょう。
しかし、ながら食い、遊び食いは良くありません。時間がきたら、余っていても食べ物は下げましょう。

5) 味付けなど
 味付けが濃いとたくさん食べてしまいます
 大皿に盛らないで、一人分の量を小皿にもってだしましょう
 おやつの買い置きをしない
 冷蔵庫の中のジュースにも気をつけてください

「おなかとせなかがくっついちゃう」までお腹が空いて、楽しく食卓につければいいでですね。一度、食生活をふりかえってください。

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