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NO.124

6月2日から予防接種

平成18年7月

6月2日から予防接種の方法が少し変わりました。
1)麻しん風しんワクチン
  麻しんと風しんのワクチンは、今年4月1日からは、新しく開発された麻しん風しん混合ワクチンだけで、1歳から2歳までのT期と小学校入学前の1年間に受けるU期の2回の接種をすることになり、麻しんと風しんの別々のワクチンを受けている子供は、麻しん風しん混合ワクチンを受けることが出来ませんでした。
  しかし、6月2日からは、小学校入学前の1年間のU期の麻しん風しん混合ワクチンは、それまでに、麻しん・風しんの予防接種を別々に受けていても、片方だけしか受けていなくても、受けることが出来ます。
  つまり、すべての小学校入学前の1年間の子供たちが(もっとも、医師が診察をして接種をしても大丈夫だと判断した子供ですが)、麻しん風しん混合ワクチンU期の定期接種の対象になりました。

2)BCG接種
  昨年4月からは、BCG接種は生後3ヶ月から生後6ヶ月未満の子供が対象でしたが、津山市の子供たちは、6月2日からは1歳未満の子供までに接種対象年齢が延びました。
生後6ヶ月に達するまでに、「医師の医学的判断により、接種が不適当であった者」が1歳未満までの対象となります。
  また、生後6ヶ月を過ぎると、定期接種ではなく、任意接種となりますから万一副反応が出た場合の救済制度が異なります。
6ヶ月を過ぎてのBCG接種はよく医師に相談して接種を受けてください。

 以上が6月2日に変更があった予防接種制度です。
 ところで、「日本脳炎の予防接種はどうなっているのですか。」と、外来で質問を受けることが多くあります。
昨年5月末に、日本脳炎予防注射の副作用から「日本脳炎予防接種は積極的には勧められない予防接種」となり、接種を受けるには同意書が必要でした。
 そして、今年の夏ごろには新しいワクチンが開発されるだろうとしていましたが、ワクチンの開発は遅れています。
暫くは、予防接種を受けることは出来ますが、同意書が必要です。
この夏も、「戸外へ出るときは、できる限り長袖、長ズボンを身につける等、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊に刺されないよう注意」してください。