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NO.106こどもの歯磨について
平成17年 1月
今回も「国立成育医療センターが発行しているメールマガジン」からです。
第二専門診療部 歯科 歯科衛生士 天正 千鶴
「こどもの歯磨きについて」
子供の歯は生後6ヶ月前後くらいから、生え始めます。歯が生え始めてくると、お母さんもお子さんの歯磨きについての疑問点が出てくることもあるかと思います。今回は成長段階を追って、歯磨きについてのお話をさせていただきます。
★5〜11ヶ月頃(平均2〜4本 上下の前歯)★
この時期は、まず「歯を磨く」ということに慣れさせていくことが重要になります。歯が頭を出してきた頃でしたら、ガーゼや綿棒などで汚れをふき取る程度でもよいですが、少しずつ歯ブラシを口に入れる練習をしていきましょう。その後、数ヶ月で歯の本数も増えていきますから、徐々に歯ブラシでの歯磨きを始めていくようにしましょう。
磨く時は、歯ブラシを鉛筆持ちにして、なるべく小刻みに動かして磨く事を心がけてください。
※上の前歯のそばには「上唇小帯」という唇と歯茎をつなぐヒダのような筋があります。ここに歯ブラシが当たると、お子さんは非常に嫌がりますので、お母さんの指で上唇を押し上げて小帯の部分をカバーしてあげながら磨くようにするとよいでしょう。
★1歳〜1歳半頃(平均8〜16本)★
お子さんも色々な物に興味が湧いてきて、歯ブラシも自分で持って磨きたがる時期だと思います。歯ブラシを持ちながら遊んで、口の中を傷つけないように注意して見てあげながら、歯ブラシを持たせてください。お子さんに好きなだけ自由に磨かせてあげた後は、お母さんによる仕上げ磨きを行うという習慣をつけていきましょう。
生え始めの歯や表側(頬側)、裏側(舌側)など、お子さんでは磨きにくいであろう部分は注意して磨きましょう。特に歯と歯茎の境目はよごれが残りやすい場所ですので、丁寧に磨いてあげてください。
★2歳〜3歳頃(20本生え揃う)★
奥歯までの20本が生え揃う時期です。奥歯は臼のような形をしていて溝がたくさんあり非常によごれがたまりやすい場所です。また、同様に歯と歯の間もよごれが残りやすい場所になります。しっかりと磨いてあげましょう。
お子さんが仕上げ磨きに協力的であれば、糸ようじやフロスなどの歯と歯の間をお掃除する道具を使用することをお勧めします。
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