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NO.70

病児保育

平成14年 1月

 “病児保育”をご存知でしょうか。

 “かぜ”や“みずぼうそう”“おたふく風邪”などの病気になってしまい、保育園、幼稚園や小学校などの集団性活ができない子供達を保育園や病院などの専用の部屋であずかることをいいます。

 “子どもが病気のときぐらい、親が面倒を見るべきだ”という考えもありますが、なかなか、仕事を休めないこともあります。また、頼みのおじいちゃん、おばあちゃんにも仕事があったりすると、夜にすこし熱があったけど、熱さましの坐薬を入れて保育園にお願いしようということにもなります。

 また、熱もなくて元気なのに、おたふく風邪の腫れが引かない、みずぼうそうのブツブツがまだ治らない、とびひのブツブツが顔や手足にたくさん出ているなどで保育園には行けないこともよくあります。

こんな時にお母さんの手助けをしようというのが病児保育です。1969年に大阪枚方市の団地の父母たちの熱心な要望で日本初の医療機関併設の病児保育室ができました。そして、30年近くたって、平成7年に国のエンゼルプランがスタートして全国に500の病児保育施設を作ることが目標とされましたが、現在のところ約200施設までとなっています。

今回は、病児保育について少し説明を。

 【病児保育にあずける子どもは】

保育園から、小学校低学年までの子どもで、病気の回復期にあって集団生活が困難な子どもが対象です。高い熱があってフーフーしていたり、嘔吐や下痢がはげしいような、病気のはじめの子どもはあずけられません。そして、保護者が仕事や病気、事故、出産などのやむをえない理由で家での保育が困難な子どもが対象です。

 【手続きは】

かかりつけ医からの、病気の様子やくすりの内容などを書いた紹介状が必要です。そして、病気の子どもをあずけるのですから、症状が急変することもありますので、保護者の詳しい連絡先なども必要です。

 【料金は】

保育料が必要です。全国で平均すると1日で約2000円のとなっています。その他、昼食代やおやつ代が必要な施設が多いようです。

 【施設は】

 保育園や病院などの専用部屋で保育されます。保育室と観察室があって、子ども2人に1人の担当者が配置されています。

 肝心なことは、まだ、津山市内には病児保育をする施設がないということです。

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