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NO. 181

日本脳炎ワクチンの接種対象

平成23年 6月

 6月1日から、日本脳炎の予防接種の対象年齢が変わります。

 平成17年に積極的には勧められ無くなった日本脳炎の予防接種でしたが、平成21年に新しい日本脳炎ワクチンが開発されて以後、ワクチンの供給体制との関係で一定の年齢の子どもに対しては積極的に接種が勧められて来ていました。しかし、積極的に勧められない年齢の子どもへの接種も可能でしたが、年齢の制限はあり、「3歳から90ヶ月までと、9歳から13歳未満まで」となっていました。その年齢の制限が緩められました。

 ややこしい話しですが、結局、“平成7年6月1日生まれ(平成23年6月1日に16歳の誕生日)より後に生まれた子どもたち”への接種が定期接種として可能となりました。そして、これまでは「90ヶ月から9歳まで」は定期接種の対象外でしたが、この年齢への定期接種としての接種も可能となりました。

 積極的に接種が勧められていた平成17年より前に13歳未満であった子どもたちで、現在16歳以上の子どもたち、つまり、平成7年5月より前に生まれた子どもたちは、日本脳炎の予防接種が完了していない(4回の接種を受けていない)場合でも定期接種の対象にはなりません。

 日本脳炎ワクチンの標準的な接種年齢と回数ですが、

1期に3回、2期に1回の合計で4回の接種を受ける事になります。
1期は
3歳〜9歳未満に、初回として6〜28日の間隔で2回接種を受け、 追加として初回の終了後1年あけて1回受けます。
2期は
9歳〜高校1年生相当の年齢に1回受けます。
(9歳〜高校1年相当の子どもで1期が終了していない場合は、まず、 1期の残りの回数の接種を受けて、次に、2期を受けます)

 母子手帳に日本脳炎ワクチンの印が4回ない場合には、接種回数や接種時期を医療機関で相談して下さい。

 また、定期接種以外(16歳以上でも)でも任意接種として日本脳炎ワクチンは受けることが出来ます。予防効果としては、1期としての3回は接種を受けることをお勧めします。

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